家を支えている「柱」ってどんなものを使っているの②
こんにちは!前回に引き続きだいちゃんです
結城建設ではどんな柱使っているのかということで、前回は木材の材質についてブログを更新しましたが、今回はより詳しく木材について説明していきます。
木材には、JAS(日本農林規格)によって
①木材等級
②乾燥処理
というものが厳しく設定されています。
①木材等級とは
木材には強度品質の高い低いを区分した等級があり、決める方法が2種類あります。
大工の棟梁が、過去の経験をもとに節や丸みの少ないものを目視で見分ける「目視等級」と、強度を調べる測定器で強度区分を分け る「機械等級」です。
目視等級には、1級から3級まであり、1級が一番強度があり、そのあと、2級、3級と続きます。節の大きさなど外観でその木材の強度まで推し量りますので、見た目もきれいな材料になることが多いです。
しかしながら、そう都合よく節がないものや、角ばった木材ばかりを調達することはできません。大多数の木材がどうしても節のあるものになってしまいます。
そこで、節のある木材を活かすための基準として機械等級があります。機械等級は、機械で強度を測定し数値化をします。Eという係数で表します。
Eとは…曲げヤング係数
木材に加えられた曲げの力と、その時の木材の「縦歪みやたわみ」の関係を表す数値のこと。数値が大きいほど強度が高くなります。
曲げヤング係数は、構造計算をする際にも使用します。
ヒノキにはE50~E150まで機械等級がありますが、結城建設ではE90のヒノキを使用しています。
つづきまして
②乾燥処理とは
切り倒したばかりの木には、多量の水分が含まれています。そのままでは膨張や収縮が起こってしまうため、乾燥させる必要があります。乾燥処理は大きく2種類あります。
・天然乾燥(Air Dry)
自然状態で乾燥を行うことです。材面によく風が当たるように隙間を空けて積み上げゆっくりと乾かします
・人工乾燥(Kilin Dry)
人工乾燥には何種類かの方法がありますが、人工的に温度を上げて水分を抜く方法です。
また、乾燥処理材は、未仕上げ材と仕上げ材に区分されます。
結城建設ではSD18というものが使われていますが、「SD」は人工乾燥したあとに寸法仕上げした材木という意味です。18という数字は含水率を表しています。
●含水率の計算の仕方
測定時の木の質量から乾かした状態の質量を引いて、水分量を出します。出した水分量を乾かした木の質量で割った値となります
例)200kgの木材を乾かして160kgとなった場合
(200-160)÷160×100(%)=25
つまり含水率は25%になります
材木は乾燥させていても、周りの湿度が高いと水分を吸い取り、逆に乾燥していると水分を吐き出す性質があります。水分を吸い取ると木は膨張し、水分を吐き出すと収縮が起こります。そのため、反り、割れ、ねじれ、が発生してしまいます。
木材を乾燥させると、木の強度も増すのですが、日本は湿気の多い国になりますので、極端に含水率を減らしたとしても、湿気を吸い大体15%~20%の含水率となります。ですので、18%まで乾燥させたものを使用しています。
最後にまとめると、結城建設の柱はJASに保証されている
- 国産ヒノキの心材
- 曲げヤング係数90
- 含水率18%
上記の木材を使用しております。
以上、2週にわたって「柱」について書きました。少しでも結城建設のこと、建てている家のことを知っていただけるとうれしいです!