家を支えている「柱」ってどんなものを使っているの①
こんにちは!だいちゃんです
皆さん、お家の柱についてご興味ありますか?
柱って聞くと、家を作るうえで大事なんだろうなーってイメージがあるかと思います。では、大事な柱には、どんな木材が使われているか考えたことありますか?
日本では、昔から木材を組み合わせてお家が作られてきました。おおまかにいうと、垂直に立っている縦の木材が「柱」と呼ばれています。土台の上に垂直に立て、屋根・梁 (はり) など上部の荷重を支えています。
そんな柱は場所によって名称が変化します。
たとえば、土台から軒下まで貫通している柱を「通し柱」と言いますし、柱と柱の間に補助的に建てるのが「間柱」と言います。
まず先にお伝えしておきますと、結城建設ではこだわりをもって国産ヒノキの心材を柱に使用しています。
心材とは何か?なぜ心材を使っているのか?
それをこれから説明していきます。
木の無垢材には心材、辺材というものがあります。無垢材というのは、伐採した木を乾燥させて作った天然の木材のことです。
・心材・・・木材の中心部分を含んだもの
・辺材・・・木材の外側に近いもの
正解は、心材です。
木は中心から外側に向かって成長していきます。ということは中心のほうが古い細胞になります。古い細胞は役目を終えていき、水分を通さなくなります。そうすると乾燥して硬くなっていきます。
一方、辺材は外側に近い部分を使っているので細胞が若く、水分が通っており、強度としては柔らかい状態になります。
実ははそうではありません。無垢材の他にも集成材というものがあります。
⇒接着剤で組み合わせた「人工」の木材です。強度や品質が安定しているので、扱いやすいと言われています。良く乾燥させてから作るため、反りや割れなどの変形が少なく、大きなサイズも作れるのですが、人工物のため接着剤の劣化が早かったり、はがれてしまうことがあると言われています。
⇒反りや割れなどの変形が起こりやすいですが、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して調湿をしてくれます。また伐採した後も強度を増していく特徴があります。
中でも強度が強くなるという特徴にはれっきとした実績があります。
現存する最古の木造建築物である法隆寺。当然、当時には集成材など存在しておらず、すべて無垢材でできています。
昭和の大修理が行われた際、すべての木材をいったんバラして、傷んだものを差し替え組み立て直したそうですが、実際に木材を取り替えたのは、軒など雨風に直接さらされていた部分だけだったようです。
この実績はすごいですよね!
ただ、無垢材は天然の木材のため、強度にもばらつきがあり扱いが難しいとされています。
次回は、無垢材をどのように選んでいるかについてお話をしたいと思います。