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2024.01.11

耐震等級3+制震ダンパー設置 地震対策をしている家づくり

こんにちは、設計担当のほのちゃんです。

2024年1月1日、石川県能登地方で大きな地震が発生しました。
この地震で犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。
そして、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
一刻も早い復興を心よりお祈りいたします。
 

今回のブログでは、結城建設が建てている家の 地震対策 についてお話させていただきます。
 

耐震・免振・制震の違いについて

地震対策には耐震免震制震があります。
それぞれの違いは次のとおりです。
 

 耐 震

「建築物が倒れることなく、住人が避難できる」ことを前提として、建物の強度を向上させ、地震の揺れに耐える
(例)屋根の軽量化、壁の増設など
 

 免 震

建物と地盤の間を切り離すための装置を設置し、離すことによって直接地震の揺れを建物に伝えない
(例)アイソレーターやダンパーなどの免震装置の設置
 

 制 震

建物内部に制震するための部材を組み込むことで建物と共に部材も変形し、揺れを吸収
(例)制震ダンパーなどの制震装置の設置
 

弊社が取り組んでいるのは、「耐震」+「制振」です。

全棟標準で、耐震等級3+制振装置を付けています!
 
耐震だけでは、繰り返し来る余震に対応できないため、制振装置は、必ず必要だと考えています。

 

制震装置の種類について

制震装置の種類には色々ありますが、代表的なものは、ゴム、鋼、オイルの3種類です。
それらのメリット・デメリットをまとめてみました。

 ゴム

地震に対して伸び縮みすることで揺れを熱エネルギーに変え、ダンパーに吸収

メリット
・繰り返し何度も起きる地震に有効

デメリット
・気温差によって劣化
・ゴムダンパーは大型のため、設置できる場所に制限がある
・設置の際、人手が必要

 

 鋼材(金や銅などの金属)

金属が揺れによって変形することで揺れネルギーを熱エネルギーに変え、地震の揺れを軽減

メリット
・値段が安価であるため導入しやすい
・メンテナンスが不要

デメリット
・小さな揺れには効果があまりない
・繰り返される地震に弱く、耐久性が低い

 

 オイル

揺れるとピストンが作動し、中のオイルの抵抗で揺れを吸収する

メリット
・繰り返し何度も起きる地震に有効
・小さな揺れから大きな揺れまで効果を発揮
・小型のため設置が簡単
・建物が揺れやすい外周部に設置するため、間取りに制限がない
・破損しているか確認ができる
・耐久性が高い
・後付けが可能

デメリット
・設置本数が増える場合もある
・高価である
・大きな地震後、ダンパー内のオイルが漏れてしまう可能性あり

 

結城建設で採用している制震装置について

結城建設で採用している制振装置ウィンダンパーオイル式の制震ダンパーです。


 

ウィンダンパーの特長

・地震の衝撃力を約50%低減
・オイルダンパー最上級の減衰力
・抜群の施工性
・木造軸組、2×4、伝統工法
・純国産品
・長期20年保証

 

制震ダンパーは、効果を発揮するために適切な位置に設置しなければなりません。ウィンダンパーは図面による耐震診断、補強計画を作成し、数値をもとにした評価で安全性を確認しています。

弱い揺れの時から効果を発揮するため、筋交いや構造用合板などの家を補強する部材が損傷してない状態で大きな揺れに対抗することができます。


 
ウィンダンパーについてもっと詳しく知りたい方は、ウィンダンパーのウェブサイトをご覧ください。

ウィンダンパーの詳細はこちら

 

結城建設の地震対策について知っていただけたでしょうか?

制震装置さえ設置すれば、地震で建物が倒壊しないというわけではありません。
なぜなら、 制震装置は揺れを抑えて耐震性能(建物を支える部材の損傷)を守る装置だからです。

耐震、制震、免震のいずれかひとつをしたから安心ということではないため、これからお家づくりを考えられている方には特に知っておいていただきたい内容です。

今回は、地震対策と制震装置ウィンダンパーについて説明させていただきました。

以上、ほのちゃんでした。

 

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