一棟まるごとホウ酸を施工している理由!
こんにちは、だいちゃんです
皆さん、「防蟻処理」や「防蟻対策」という言葉を聞いたことがありますか?
蟻を防ぐことですが、この蟻は主にシロアリのことを指しています。
住宅の土台や柱などにシロアリなどの被害を防ぐ処理を施すことです。
シロアリについて少し説明しますと…
シロアリは虫の中でもかなり強い繁殖力を持っており、ガラスや陶器以外のものを全て餌にしてしまいます。
なんでも食べてしまうという事もあり、繁殖力が極めて高いそうです。
この防蟻処理をしなかった場合、家の土台から柱から全部ボロボロ…
そんなことにならないように、建築基準法施行令では
と決まっています。
また、防蟻処理は、シロアリを予防するための処理ですので、基本的に「シロアリがいない状態」のときにおこないます。新築を建てた時にしておくべきことになります。
結城建設では、防蟻処理に液状のホウ酸を使用しています。
ホウ酸とは、ホウ素が水素や酸素と結びついた物質で海水、淡水、岩石、すべての植物、土壤などに存在する”自然素材”です。
従来の防蟻工事は先ほどお伝えしたとおり、建築基準法で制定されている地面から1mだけの施工でいいのですが、結城建設では、このホウ酸の水溶液を棟上げが終わった段階で、家ごとすっぽり吹き付けます。
なぜ丸ごと施工しているのかというと理由は2つあります。
①シロアリの種類について
住宅に被害を及ぼすシロアリでは「ヤマトシロアリ」、「イエシロアリ」、「アメリカカンザイシロアリ」、「ダイコクシロアリ」の4種が有名です。
そのうちよく見かけるシロアリは「ヤマトシロアリ」になります。北海道の北部を除き、日本全国でみられるシロアリです。
ただ、この「ヤマトシロアリ」よりヤバいシロアリが、「イエシロアリ」や「アメリカカンザイシロアリ」になります。
「イエシロアリ」の特徴
●1集団の個体数が多い
ヤマトシロアリと比べ圧倒的に数が多いため、食べるエサの量も多いです。食害のスピードが速く被害も大きくなりやすいです。
●水を運ぶ能力がある
イエシロアリは水を運ぶ能力があるため、乾いた場所でも水を運び食害をおこします。被害は2階や天井裏など建物全体に及びます。
●巣から離れた場所でも活動する
イエシロアリは大きな巣を構築して定住します。巣は大きなもので直径1mに達することもあるそうです。
「アメリカカンザイシロアリ」の特徴
●わずかな水分で生きられる
「カンザイ」とは「乾材」のことであり、乾いた木の中で生きることができます。そのため、建物全体に被害が及びます。元々日本には居なかった外来種です。
●発見が難しい
アメリカカンザイシロアリの個体数はヤマトシロアリやイエシロアリに比べてとても少ないため、発見が難しいです。
●駆除しても被害の再発が多い
1軒の家の中でバラバラに点在していることが多く、再生能力も高いため、再び被害が起こる可能性が高いそうです。
上記のように、「イエシロアリ」や「アメリカカンザイシロアリ」は家全体に被害が及ぶため、一棟丸ごと施工しています。また、「イエシロアリ」は、温暖化の影響で生息地域が拡大しています。「アメリカカンザイシロアリ」も元々日本にいなかったのに、ここ最近で増えています。
②大切な木造住宅の寿命を大幅に延ばす
ホウ酸には金属を錆びさせない特性があります。住宅の接合部分に使われている金属が錆びにくくなるため、家が長持ちします。
●室内の空気が汚れないのでシックハウスにも安心。
● 万が一口にしても大人から赤ちゃんやお年寄り、ペットまで安心。
さらに結城建設でおこなっている防蟻処理は、保証期間は20年、保証金額が最大で3000万円も付いてきます。
最後に、私は先日「ホウ酸施工技士」の資格をとりました!
皆さんの家をシロアリから守るために責任をもって施工していくようにしていきます!