停電時でも電気が使える!太陽光発電の自立運転モード設定の仕方
こんにちは!
広報担当のみほです😊
先日、赤穂モデルハウスの周辺で物凄い雷が鳴り、市内の一部の地域で停電になりました。
幸い、赤穂モデルハウスは一瞬電気が切れましたが、すぐに電気が使えるようになりました。
もしかしたら、蓄電池のおかげで電気が使えて、本当は停電していたのかもしれません。
いったん停電すると、電動シャッターの開閉時間、外構の電気のオン、オフの設定をやり直さないといけません。
設定の仕方を何度教えてもらっても、たびたび起こることではないので、結局また教えてもらいました。
今回の停電はすぐに復旧しましたが、もしかしたら停電が長引いてしまうことが今後あるかもしれません。
そんな時に、お家に太陽光パネルを搭載されている方、停電時でも電気が使えることを覚えておられるでしょうか?
「家を建てている時に聞いたような気がするけど、どうやってするのかな?」
という方が多いのではないでしょうか?
今回は、「太陽光発電の自立運転機能について」と「自立運転モードの設定の仕方」を説明します。
停電時も電気が使える「自立運転機能」とは?
自立運転機能とは、停電中でも太陽光パネルが発電した電気エネルギーを使えるようにする機能のことです。
自立運転機能は、ほとんどのパワーコンディショナーに備わっています。
「自立運転機能」ではどれくらいの家電がつかえるの?
自立運転モードでは、AC100Vで最大1500Wまでの電気が使用できます。
主な家電商品の消費電力の目安は次の通りです。
1000W以上
製品 | 消費電力 |
---|---|
エアコン | 400~3,200W |
IHクッキングヒーター | 1,400~3,000W |
アイロン | 1,200~1,400W |
トースター | 1,000~1,400W |
電子レンジ | 1,000~1,400W |
炊飯器 | 700~1,400W |
ドライヤー | 600~1,400W |
温水洗浄便座 | 300~1,400W |
ホットプレート | 1,100~1,300W |
食器洗浄機 | 1,100~1,300W |
電気ポット | 900~1,300W |
ファンヒーター | 200~1,300W |
洗濯機 | 200~1,200W |
ホットカーペット | 300~1,000W |
500~1000W
製品 | 消費電力 |
---|---|
食器洗浄機 | 600~800W |
布団乾燥機 | 500~700W |
こたつ | 300~600W |
掃除機(サイクロン式) | 60~600W |
液晶テレビ | 40~600W |
500W以下
製品 | 消費電力 |
---|---|
冷蔵庫 | 150~300W |
掃除機(スティック式) | 10~300W |
ノートパソコン | 60~90W |
空気洗浄機 | 4~90W |
デスクトップパソコン | 5~70W |
携帯電話の充電 | 約5W |
※ 参考の消費電力です。ご自宅の製品の消費電力をご確認ください。
上の表を参考にすると、合計が1500Wまでなので、電子レンジを使っている時に携帯電話の充電はできるということです。
ただし、モーターを使用している製品(洗濯機、掃除機など)は、運転開始時に大きな電流が流れるため使用できない場合があります。
停電時の自立運転の設定のしかた
パワーコンディショナーが屋内にあるのか、屋外にあるのかで自立運転コンセントの位置も違います。
「自立運転モード」への切り替えの方法もメーカーによって若干異なるかもしれませんので、取扱説明書で確認してくださいね!
今回は赤穂モデルハウスでの自立運転の設定のしかたを説明します。
自動運転モードへの切り替えは分電盤とパワーコンディショナーの2つを操作します。
分電盤
パワーコンディショナー
オンにしたままで停電が復旧し通電が始まると、火事などにつながる恐れがあります。必ず安全のために主電源のブレーカーはオフにしてください。
電気系統の事故につながる可能性があるので、取扱説明書に記載がなくても太陽光発電用ブレーカはオフにしてください。
パワーコンディショナーの本体下面の運転切替スイッチを「自立」にします。
※機種によってパワーコンディショナーの再起動、運転スイッチの操作が必要な場合もあります。必ずメーカーの取扱説明書をご確認ください。
「自立」運転ランプが点滅
自立運転時の周波数(Hz)が左側に、開始までの時間(秒)が表示されます。1秒ごとにカウントダウンし、終了後運転を開始します。
「自立」運転ランプが点灯
発電開始後、発電電力を表示します。
自立運転時の電力表示は、自立運転コンセントに接続した電気製品の消費電力が表示されます。
自立運転していても、電気製品を使用していなければ発電電力表示は0.0kwとなります。
これで停電時でも電気が使えるようになります。
延長コードを使用すると家電も使いやすいですね。
※ パワーコンディショナーの位置が屋内と屋外で自立運転用のコンセントの位置が違います。
自立運転時の注意点は次の通りです
たこ足配線での使用はしないでください。
くもりや朝夕など、太陽電池モジュールの発電量が少ない場合や、使用する電気製品から15A以上の電流が流れた場合、運転できずに本体内の保護装置が働きます。保護装置が働くと、自動的に運転再開ができなくなります。
日射が無い場合(夜間、雨降りなど)は発電しないため使用できません。
自立運転では余った電気を電力会社へ売ることはできません。
停電が復旧したときは?
① 運転切替スイッチを「連系」に切り替える
② 主電源のブレーカーをオンにする
③ 太陽光発電のブレーカーをオンにする
① ⇒ ② ⇒ ③ この順番で必ずもとに戻してください!
そして、運転状態が「連系」になっているかパワーコンディショナーを確認してください。
主電源のブレーカーをオンにする場合には、家電商品の故障等により火災になる場合もあるので、十分ご注意くださいね!
重複している点もあるのですが最後にもう一度確認してください!
● 朝夕や雲の状態による日射に応じて自動的に運転・停止する
● 停電が復帰したときは運転切替スイッチを「連系」に切り替える
● 夜間の停電は連系運転にしてそのまま復旧を待つ(日射がないので電力を得られないため)
● 自立運転を停止する場合は、運転切替スイッチを「停止」にする
● 自立運転では余った電気を電力会社へ売ることはできない
今回は停電時の「自立運転」についてとその「設定の仕方」について説明しました。
いざ停電になった時に慌てないために、ご自宅のパワーコンディショナーの取扱説明書を確認して、自立運転のシュミレーションをしてみてください。
JPEA太陽光発電協会のサイトでも停電時の自立運転機能の使用方法について説明しています。
停電時でも電気が使えます
それではまた!