
柿渋塗装はどんな塗料?自然素材の魅力と施工例を紹介
こんにちは。広報担当のみほです😄
気づけばもう10月。日没が早くなり季節が変わっていくのを感じています。
さて、先月ついに「 築48年の家をフルリノベーションしたモデルハウス 」が完成しました!
外観や間取りが生まれ変わったのはもちろん、素材にもこだわりを取り入れました。
そのひとつが、1階の床に採用した「 柿渋(かきしぶ)塗装 」です。

みなさん、柿渋塗装ってご存じですか?
今回は、柿渋塗装の特徴やメリット・デメリット、さらに施工事例を合わせてご紹介します。
自然の力で木を守るー柿渋(かきしぶ)塗装とは?
昔から日本の家づくりや暮らしの道具に使われてきた「柿渋(かきしぶ)」。
柿渋は木の風合いを活かしながら長持ちさせてくれる自然素材で、近年、健康や環境への配慮から改めて注目されています。
柿渋ってどんな塗料?
柿渋は、まだ青い渋柿を搾って発酵させた液を塗料にしたものです。塗ると木がほんのり茶色くなり、最初は明るめの色でも、年月が経つと深みのある落ち着いた色へと変化します。
また、柿渋に含まれるタンニンには防腐・防虫効果があり、木材を害虫やカビから守る働きがあります。
柿渋は自然の力で木を守りながら、美しい経年変化を楽しむことができる塗料です。
柿渋のメリット
● 自然素材で安心
柿から作られた自然素材なので、体にも環境にも優しい。
● 木を長持ちさせる
防虫・防腐効果があり、カビや虫から木を守ってくれます。
● 水をはじく
雨や湿気に強くなり、外で使う木材にも向いています。
● 時間が経つほど味わいが増す
年月を重ねるほどに落ち着いた風合いが出てきます。
柿渋のデメリット
● 独特のにおい
塗った直後は独特のにおいがしますが、時間が経つと薄れていきます。
● 色が選べない
茶系が基本で、カラフルな仕上がりにはできません。
● 乾燥に時間がかかる
晴れの日でも化学塗料に比べるとゆっくり乾きます。
● 外部使用時にはメンテナンスが大切
紫外線や雨で色あせや劣化が進むため、定期的な塗り直しがおすすめです。
どんな建物に使われてきたの?
柿渋は、古くから日本の暮らしの中で使われてきました。
たとえば、神社仏閣、京都の酒蔵の木材や奈良の古民家、さらには和傘や和紙にも塗られていました。
木だけでなく、布や紙を強くする役割もあり、生活にとても身近な存在でした。
柿渋塗装の施工事例
結城建設では、リノベモデルハウスだけでなく、お客様のご要望に応じて柿渋塗装を取り入れています。


柱を塗装し、玄関横と和室前に格子を設けました


LDKの無垢床に塗装しました


吹き抜けの梁と柱に塗装しました


【リノベモデルハウス】1階の床と柱、廊下に設けた収納の棚板にも塗装しました
無垢材のフローリングや柱に柿渋を塗ると、木目がより引き立ち、自然素材ならではの温かみのある空間に仕上がります。
「自然素材で安心できる家に住みたい」「木の経年変化を楽しみながら暮らしたい」そんな方に、柿渋塗装はおすすめです。
自然素材の塗料「柿渋塗装」は、木の風合いを楽しみながら長く暮らせる住まいづくりにぴったりです。
モデルハウスで実際の色合いや質感を体感していただけますので、ぜひ見学にいらしてくださいね。
【リノベーション】築48年の古家をフルリノベーションしたモデルハウス公開中


