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2021.12.16

新築の家にひび!?原因と対処法について

こんにちは。カイちゃんです😄すっかり寒くなって、また乾燥も強くなってきましたね😫

先日、新築されてから1年未満のお客様のお家を訪問させて頂く機会があったのですが、その時のお話をご紹介いたします。

まず、こちらの写真をご覧ください。

お分かりになりました?

壁紙と壁紙の継ぎ目をご覧ください。隙間があいているのが見えるかと思います。これは、施工しているコーキング(シーリング)が切れている状態になります。

コーキングとは…

建築物において、気密性や防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること。その材料であるパテなどをコーキング材・コーキング剤・充填材または単にコーキングと呼ぶ。同じ意味の言葉にシーリングがある。ーウィキペディアよりー

コーキングが切れてしまうと、隙間や、大げさに言えば穴が空いたように見えるので「家を建ててから1年もたっていないのにこんな隙間ができるものなのだろうか?」と不安に思う方多々いらっしゃるのではないでしょうか?

最初に結論からお伝えさせてもらいますと、ご安心ください😁コーキングが切れたり、壁紙の継ぎ目が見えるといったことは、そんなに珍しいことではありません。むしろ最近のお家では起こりやすくなっています。なぜなんでしょうか?

 

高気密・高断熱住宅は乾燥する?

最近のお家は、昔のお家と異なり、乾燥しやすいと言われています。それは、気密性能・断熱性能が優れているからです。なぜ優れていると乾燥するのかというと「室温を高く保てている」ことが原因になります。冬の空気は、空気中に含まれる水分量が少ないため、その空気を室内で快適な温度にすると、湿度が下がりさらに乾燥してしまうのです。

乾燥するとコーキングや壁紙に使用している糊がはがれやすくなってしまうのです。

 

他にもコーキングが切れてしまう理由がある?

ひとつは、住宅建築には木材を使っていることも原因になります。木材は家が建った後も乾燥・収縮が続いたり、周辺環境によっては水分を吸って膨張する場合もあります。時間が経つことで落ち着くのですが、一般的な新築住宅では安定までに2年程度かかるとされています。

また、一般的なクロスには塩ビ素材が使用されていますが、寒暖差で伸び縮みしやすいという性質があります。さらに、ドアやサッシの開閉などの振動もクロスのひび割れにつながることがあります。

よって考えられる原因としては

①木材の乾燥による柱や梁の動き

②クロスの素材の縮み

③日常生活による揺れや振動

などがあげられます。

ひびを見つけたらどうしたらいいの?

コーキングの切れや・壁紙の継ぎ目が見られた際はもちろん復旧させていくのですが、直ちに補修するのではなく、定期点検や数が増えた時にまとめて対応させて頂くことをお勧めします。

決してめんどくさいからではないですよ!これにもきちんとした理由があります。

今回のように新築で1年未満の間に写真のようなひびが出た場合、すぐに対処して補修をしたとしても、同じ箇所でコーキングの切れ・クロスの継ぎ目が出てくる可能性が高いからです。上記のとおり、木材の膨張や収縮が安定するのにやはり2年ほどはかかり、年月が経って落ち着くのを待った方がいいのと、何度も何度も補修を繰り返してしまうと、仕上がりが悪くなったり、壁紙の寿命を縮めてしまったりといった結果につながりやすくなるからです。

とはいえ、ひびがあると気になってしまうし、ひびの程度がわかりにくい場合もあるかと思います。その際は我慢されずにご相談してくださいね。

クロスの補修はむずかしくはない?

もし、DIYがお好きだったり、自分でやってみようかな?と思われる方のために、補修方法についてもご紹介いたしますね。思ったよりは簡単にできると感じるかと思います。

準備するもの

●壁用のコーキング材(水性)

→コーキング剤」や「コーク剤」という名前でホームセンター等で売ってます。クロスの色と合わせてくださいね。

●タオルもしくは布、スポンジ

手順

①コーキング材の先を斜めに切ります。

②コーキング材の先端をコーキングがきれている箇所にあてて滑らすようにコーキング材を注入する。

③余分なところについたコーキング材を水で濡らしてしぼったタオルやスポンジでふきとる。

ポイントは、先端を斜めにカットすることで壁にフィットしやすくなりコーキング材が細く少しずつ出てきます。根元をカットしてしまうと一度にドバっと出てしまい失敗のもとになります。

空いた隙間をコーキング材で埋めていくのですが、イメージとしてはなめらかにスライドさせていく感じです。水性のものを選ぶと水で濡らしたタオルを用紙すれば安心です。

まっすぐコーキング材を注入できるか不安な方は、施工したい場所の両脇にマスキングテープなどを養生して施工すると仕上がりもきれいですよ😄

壁紙がめくれたところや画鋲などで開けた穴埋めにも使えます。ご自身でやってみたいという方はぜひ試してみてくださいね😉

今回はコーキング・クロスの切れについてお話しさせて頂きました。建てたばかりの家でひびをみつけてしまうと、不安に思ってしまいますよね。写真のようなひびや隙間であれば、自然現象でもありますのであまり心配なさないでくださいね。また、もしひびの見分けがつかない場合などは遠慮なくご相談ください。

もうすぐクリスマスで年末年始ですね。充実した年末年始をみなさまお過ごしになられるよう体調やケガにはくれぐれも気を付けてお過ごしください。

以上、カイちゃんでした。

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